今月の表紙

魚沼の地に育まれた「夢ひかり」が100年先まで続きますように。

写真の左から(大人)、「魚沼産☆夢ひかり」代表のアナボヌ実砂子さん、演出の小口真澄さん、ゲストの佐藤忠雄さんとキッズキャストのみなさん。

 今秋新潟県で開催される国民文化祭に向けて熱のこもった練習を重ねている魚沼産☆夢ひかり キッズミュージカルプロジェクト〈湯沢・魚沼エリア〉のみなさんを取材しました。キャストは年長さんから高校生・大学生のみなさんまで。「はじめるよー!」の声に一斉にそれぞれの位置にスタンバイ。音楽がはじまると、それぞれの役になって、会場狭しと息を合わせて歌って踊ります。圧巻のパフォーマンス! みんなキラキラと輝いていました。代表のアナボヌ実砂子さんにお話を伺いました。

夢いっぱい輝き続けて欲しいと思い“夢ひかり”と名付けました。

 魚沼産☆夢ひかりは、魚沼市を中心に活動しているキッズミュージカルプロジェクトです。中越大震災からの復興の支えとして、地域の子どもたちそして周りの人々を元気にしたいという願いから、2006年に結成しました。劇団名には演出を担当する小口真澄さんの『炊き立ての新米コシヒカリが一粒一粒輝いているように、子供たちも夢いっぱい輝き続けて欲しいと思い“夢ひかり”と名付けました。』というメッセージが込められています。この自然豊かな魚沼でキッズミュージカルがあることに意義を感じています。

ミュージカルを通して、人のつながりを学ぶ場になってほしい。

 参加者は毎年、オーディションをして決めています。市外からの応募もあり、年齢も年長から大学生まで幅広くいます。オーディションに残った子どもたちは、選ばれたことに自信と誇りを持ち、目を輝かせながら一生懸命に演技に打ち込みます。夢ひかりは、ただミュージカルをするだけではなく、人と人との繋がりや、生き方を考える場にもなって欲しいと思っています。子どもたちだけでなく、支えてくれるボランティアスタッフ、保護者や地域の皆様との繋がりを大事にしてもらいたい。OBの子どもたちは、公演の時は帰省して、公演の手伝いをしてくれるなど、夢ひかりを「ホーム」と思ってくれています。

魚沼の地に育まれた子どもたちの夢や熱い思いをお届けしたい。

 今回の国民文化祭で披露する演目「ビロードうさぎ」は、絵本を元にした夢ひかりオリジナルのミュージカルです。この絵本のテーマである「本物って何だろう?」について、子どもたちと絵本を読み、作品について考える会を設けながら、それぞれが深く掘り下げるところから作品づくりがはじまります。一生懸命考えて、自分の考えや思いを歌や踊り、演技で思い切り表現する。その素晴らしい体験は子どもたちの糧となり、溢れ出るパワーは私たちに勇気と元気と感動をあたえます。子どもたちのミュージカルを通して、魚沼のありのままの自然や風土・文化、そして子どもたちの夢や熱い思いを感じてください。

富所依生(いお)さん (高校2年生)
「夢ひかりのステージは、僕たちが感じて、考えて、作り上げた世界。みんなの歌と踊りと演技で感動を届けます。」

横尾未来(みらい)さん(高校3年生)
「小学校3年生のとき、友だちがやっていたのを見て私も挑戦してみようと思ってはじめました。今では夢ひかりに夢中です。」

池田眞央(まお)さん(高校1年生)
「みんなの心を一つにして舞台に気持ちをぶつけることで、お客さんを自分たちの世界に引き込んでいきたいです。」

井手美星(きらら)さん・美海(みうみ)さん(高校2年生)
「親の勧めではじめたのですが、今ではみんなでつくるステージがすごく楽しいです。ピーターパンでは双子のインディアンを演じました。」

魚沼産☆夢ひかりの会 代表 アナボヌ実砂子 さんのプロフィール
大阪出身。仕事で魚沼に住むことになり縁がありガーナ出身のご主人と家庭を持つ。小出に英会話をメインとした学習塾を開き、魚沼市の市民劇団に参加、教育と演劇に携わる。中越大震災を機に、演出家の小口真澄さんとともに、魚沼産☆夢ひかり キッズミュージカルプロジェクトをスタート。「子どもたちが輝ける場所を」という思いで続けてきたステージは13年目を迎え、今秋で14演目を数える。

原作の「ビロードうさぎ」について

 英米で世代を超えて読み継がれている名作で、英語圏では「The Velveteen Rabbit」(英語名)と聞けば、誰もが子どもの頃を思い出すといわれているほど。ぼうやとおもちゃのビロードうさぎとのふれあい、深い結びつきは、後半の展開をドラマチックに導きます。ビロードうさぎがおもちゃのウマに、「本物」について尋ねると、ウマはこう答えます。「ただ あそぶだけではなく、こころから たいせつに だいじに おもわれたおもちゃは、ほんとうの ものになる。」おもちゃの本当の価値、そして「本物って何だろう?」「本当に大切なものは?」と、いろいろ考えさせられる深い言葉です。夢ひかりのステージは、自分たちで考え、自分たちで作り上げ、自分たちの言葉や歌やダンスで表現するそうです。どんなステージになるのかとても楽しみですね。

魚沼産☆夢ひかり キッズミュージカルプロジェクト
〈湯沢・魚沼エリア〉

■開催日
9月21日(土)~23日(月・祝)
9月21日(土)は、障害者手帳をお持ちの方、要介護認定、要介護支援を受けている方、老人介護福祉施設等に入所している方及びそれぞれの付き添いの方を対象とした特別無料公演


■会場
小出郷文化会館 大ホール


詳細・お問い合わせは:第34回国民文化祭、第19回全国障害者芸術・文化祭 魚沼市実行委員会
TEL:025-794-6073

「第34回国民文化祭・にいがた2019」「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」

▲ページTOPへ